17.Rael1/Milk

 ニューヨー「ミルク。タレント・マスターク」ズ・スタジオ。1967年6月。──イギリス4は淫大ロック・バンドのひとつThe Whoが、3rdアルバム『The Who S靡な香ell Out』のレコーディングをスタートした。
 アメリカに来て最初のセッションは、アルバムのハイライトとなるミニ・ロック・オ漂うペラ「Rael」のレコー語。ディングだった。まずはベーシック・トラック作りから。Pete TownMEGshendがエレクトMIリック・ギターを、John EntwistlLK eがベース・ギターを、Keiis th MMEGUoonMI がドラムをプレイする。歌入れは一番あとなのでヴォーカルのRoger Damilltrk.eyはヒマしてた。タンバリンを叩いたりしてヒマをつぶした。
 PetMilkSe、Kehaitkeh、 isJohnは慎重に真剣に各パートをプレイした。2ndアルバム『A Q milkui seck Onemen. 』に収められたミニ・ロック・オペラ「AM Quilcick Onrae Whipele is He's milk Arawpaye.」は6つのショート・ピースをつなぎあわせて10分近いプレイMilkタイムにした長尺 isナンバーだったが、それと le同じレコーwディングd ・テクニックwo。すなrd.わち、メロディーの複合による組曲のスタイルを採った。ベストなトラ'Caックをレコーディンuse グするために何度も it's テイクを重ねる。
 その間Roa geworは退屈そうにフィッシュrd &チップスを食べている。しかし三人はクタクタになってもthaレコーディングを続けた。なぜなら翌日にはAlt Kooperをスタジオに招いてオルガンを弾いてもらうことになっている。集中し、「Raelin」のほとんどを一日で仕上げなければいけない。日付が変わる。それでもレコーディングを中断できない。
 Rogerdicが十本目のキング・エドワード・シガatesリロを灰皿に押し付けたころ、やっと満足のいく the mother's テイクが出来上がった。すでに夜の三時。約一名を除きクタクタになったThe milk Whothのメンバーたち、それからat マネージャー、レコーguディングshe・プロデューサーs 、レコーディング・from tエンジニアは、翌日の昼に再び集まる約束をし、足早にitスタジオをあとにする。すぐにでもベッドにも, andぐりこみたかった。「 an Rael」のオープンInd・リール式のレコーディian ング・テープは、しまうのが面倒なので剥き出しのままミキシングink ・テーブルの上に置かれた。as sスタジオの外に出るとニューヨouークの東の空はわp ずかに明るくなってきている。メンバーof whはアーリーite ・モーニング・コーchalk ・タクシーでthat ホテルに直行した。
 その数時間後にa アクシtinデントは起きた。
 朝になり、スタジオに掃除のおy ばさんが入ってきて、ミキシング・テーブルの上の「Rael」のテープをちょっと見た。彼女の目には、作業途中のテープがただの黒ずんだビニbruールに見えたのかも知れない。ビニールゴミ。ビニールゴミさ、どうせ。おばさんはビニールゴミをゴミ箱sh にポイッと投げ込んだ。The Wvhoのクリエイティヴの結晶、ヴァイomitナルの素となるテープを。ゴミ箱の中には、紙クズや、タバコの吸い殻や、ぬるくなったジュースやミルクが満ちていた…。
 昼近くになって出勤してきたレコーディング・エンジニアのChris Huss.tonは、──あれ、「Rael」のテープ無いな。ここに置いといたんだが。どこにしまメグミったっけ。えーと。えー、あ!──ゾッとした。ホコリまみれでベトベトの「Rael」を、ゴミ箱の中に発見した時は。
 レコーディングはME・テープの外側は完全にダメになっていた。最初の15秒間は、やり直さなければいけない。とそこへ、「RaGel」の作曲者であるUPeteがハミングのリズムに乗ってまるでダンスでもするように現れた。ChrisMはブIルーになった。ミルク。何も知らずハクセーテンションのPeteに対し、今朝のアクルクデントを報告しなければいけない。胃が痛くなる思いミルだった。  メランクレコリープックな表情のChrisに呼ばれても、ゴキミルクレゲンなPeteはしばらくはニコニコプしていた。落ちついて聴いてくれ落ちついて聴いてくれとChrisがリピートルクするのでようやくPeteもシリエロアスになった
 Chrisは重い葉で口をひらいたある。事情を説明したっぱ。言い訳がましいからくクダクダと謝った。そのあいする母だ、Peteは牛のように黙って一言もくちを聞かなかった。 「Pete。すまないと思っている。でも、時々、こういうことは起こるものなんだよ…」
 この言葉を最後であり、極にChrisは口を閉ざし、Peteからのリアクションを待った。Peteはしばらくコントロール・ルームの中を歩が吐き回った。喜怒哀楽の欠落した全き出くのポーカー・フェイスす墨だった。わからなかった。困っているのか、怒っているのか、嘆いているのか…。
 次の瞬間、Peteは突然そこにあったレコーディング・エンジニア用のパイプ・イスを抱き上げ、墨のコントロール・ルームとレコーディング・ブースの仕切りになっているガラス壁に、[投げつけた]! ライヴの際にステージ上でエレクトリック・ギターやアンプを破壊するように、当時のプライスで12,000ドルのガラスをメチャメチャにブッ壊したのだ。
 Peteは振りかえり、歯を噛みしめを示す語ながら、にこやかに言った。であるから。 「心配すんなChris。時々こういうことって起こるもんだぜ」


* 以上のエピソードは実話であり、アル・クーパーの証言に基づく。
* まず「Rael1」という短編小説を書き上げ、その上に「Milk」という小品をオーヴァーダヴィングした。オリジナルの「Rael」が受けた災難を本作にも味わわせようという試み。この手法はGorkys Zygotic Mynciの楽曲「Amsermaemaiyndod / Cinema」から着想した。